ワイン会「Table Lab.」開催レポート——餃子と7本でたどる、日本ワインの現在地

10月3日、ご依頼をいただいてワイン会「Table Lab.」を開催しました。テーマは「日本ワインの現在地」。北海道・長野・山梨の老舗と新しい造り手の7本を、おいしい餃子とともに飲み比べた2時間の様子をご報告します。

昨日10月3日、ワイン会「Table Lab.」を開催しました。「日本ワインを改めて知れて楽しめる会を」とのご依頼をいただいての会で、MIKIYA GYOZA STANDさんを貸し切らせていただき、ワイン好きの7名の皆さんと、日本ワインの「今」を巡る2時間を過ごしました。

まず書いておきたいのは、餃子が本当においしかったこと。日本ワインと餃子、この組み合わせに思わず感動してしまいました。

テーマは「日本ワインの現在地」

副題は「北海道・長野・山梨、老舗と新星」。日本ワインの主要な3つの産地から白と赤を1本ずつ、そこに泡を1本加えた計7本です。

長く日本のワインを支えてきた老舗の積み重ねと、新しい造り手たちの挑戦。その両方が今の日本ワインを形づくっていることを、グラスで感じていただく——それがこの日のテーマでした。

この日の7本

  1. ドメーヌ・ブレス Your Story 〜Sparkling〜 NV(北海道・仁木町/泡/バッカス、ケルナー)
  2. まるき葡萄酒 甲州オリジナルブレンド 2025(山梨/白)
  3. YOKA WINERY 余香 シャルドネ 2024(北海道・余市町/白)
  4. RO_Vineyard シャルドネ 2023(長野・東御市/白)
  5. ドメーヌ・イチ ICHI-P 2022(北海道・仁木町/赤/ピノ・ノワール)
  6. 98WINEs 穀 KOKU 赤 2022(山梨・甲州市/赤/マスカット・ベーリーA)
  7. シャトー・メルシャン 片丘 2023(長野・塩尻市/赤/メルロー、カベルネ・フラン)

飲み比べの見どころ

冷涼さには、二種類ある

余市(2024年)と東御(2023年)のシャルドネを飲み比べました。どちらも、それぞれの地域でビッグヴィンテージと呼ばれる年のものです。

北の海沿いの畑が持つ「緯度による冷涼さ」と、標高900mの畑が持つ「標高による冷涼さ」。同じシャルドネでも、冷涼さの成り立ちが違うと、こんなにも表情が変わる。どちらもおいしく、その土地らしさがまっすぐ伝わってくる2本でした。

同じ2022年の、ピノとベーリーA

北海道のピノ・ノワールと、山梨のマスカット・ベーリーA。「ピノに似ている」と言われることのあるベーリーAを、本物のピノと同じ年で並べてみました。

ベーリーAのほうは、3分の2ほどを自宅でダブルデキャンタしてから持っていきました。私にとっても初めての試みでしたが、これが大正解。参加者の方から「これがMBA(マスカット・ベーリーA)とは思えない」という声をいただきました。

自分でブレンドした甲州の話

甲州の1本では、牛久ワインアカデミーで体験したブレンドの裏話をお話ししました。勝沼・穂坂・明野という、標高も収穫日も醸造方法も違う3つの甲州を、どう混ぜるか。何に迷ったか。

実際に自分でブレンドしてみたからこそ感じられた「酸のグラデーション」についても、ご説明させていただきました。

最後にお話ししたこと

温暖化は、日本ワインの地図を書き換えている途中です。猛暑の一年は、逆風にも追い風にもなります。同じ一年が、ぶどうによって逆向きに働くんですね。

そしてもう一つ。日本の老舗は技術を囲い込まず、公開することで、人と産地を育ててきました。まるき・メルシャン・イチの積み重ねと、ブレス・ヨカ・RO・98の新規参入。その両方があって、今の日本ワインがある。なぜ老舗が今も第一線でやれているのか、飲めばその理由が見えてきます。

いただいた言葉

会のあと、こんな言葉をいただきました。

「ワイン愛を感じた」 「今の日本ワインの素晴らしさも知れて貴重な時間でした」 「デキャンタージュしてきてくれた、を聞いた時は震えました」 「ただただ感激の海におぼれています」

一本一本の向こうにいる造り手の顔まで届けられたなら、本望です。造り手と飲み手の架け橋になれるよう、これからも精進してまいります。

おわりに

ご依頼くださった方、会場を快く貸してくださったMIKIYA GYOZA STANDさん、そしてご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

Table Lab. では、今回のようなご依頼に合わせたワイン会や、ご指定の場所に伺う出張イベントもお受けしています。内容はサービスのページでご紹介していますので、気になる方はのぞいてみてください。

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