ハロウィンにオレンジワインはいかが?白ぶどうから生まれる「第4のワイン」入門

ハロウィンの今日は、オレンジ色のワインの話を。オレンジワインは、白ぶどうを皮ごと醸して造るワイン。色の秘密、ジョージア生まれの古い歴史、合わせやすい料理や選び方まで、初めての方向けにやさしくまとめました。

今日は10月31日、ハロウィンですね。街中がかぼちゃのオレンジ色に染まるこの日に、せっかくならグラスの中もオレンジ色にしてみませんか。今日の主役は、ここ数年じわじわと人気が広がっているオレンジワインです。

ワインの話をしていると、「オレンジワインって、果物のオレンジから造るんですか?」と聞かれることがあります。実はオレンジは一切入っていません。この色は、ぶどうそのものから生まれているんです。

白ぶどうを、赤ワインの造り方で

ざっくり言うと、白ワインと赤ワインの違いは「ぶどうの皮をどう扱うか」にあります。白ワインは、ぶどうを搾った果汁だけを発酵させます。赤ワインは、黒ぶどうの皮や種も一緒に漬け込んで発酵させるので、皮の色や渋みがワインに移ります。

オレンジワインは、その中間のような存在です。白ぶどうを、赤ワインと同じように皮や種ごと漬け込んで造る。すると皮の色素がにじみ出て、琥珀色からオレンジ色のワインになります。皮と果汁を触れ合わせるこの工程から「スキンコンタクトワイン」とも呼ばれ、赤・白・ロゼに続く「第4のワイン」と紹介されることもあります。

ルーツは、ジョージアの素焼きの壺

新しいトレンドのように見えて、じつは歴史はとても古いワインです。ルーツとされるのは、黒海とカスピ海に挟まれた国・ジョージア。この地では昔から「クヴェヴリ」と呼ばれる卵形の素焼きの壺を土に埋め、その中でぶどうを皮ごと発酵させてきました。

このクヴェヴリを使ったワイン造りは、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。ちなみにジョージアでは、その色合いから「アンバー(琥珀)ワイン」と呼ぶのが一般的だそうです。一度は表舞台から遠ざかっていたこの造り方に、1990年代後半ごろイタリアの造り手たちが注目したことで、世界中に広まっていきました。

どんな味?どう楽しむ?

味わいは、白ワインのすっきり感に、皮由来のほのかな渋みとコクが重なったような印象です。この渋みのおかげで、料理と合わせられる幅が広いといわれています。味噌や漬物といった発酵食品、和食とも相性がいいとされるのは、日本で暮らす私たちにはうれしいところですね。

私の楽しみ方は、冷蔵庫から出してすぐではなく、少し置いて冷たさが和らいでから飲むこと。冷やしすぎないほうが、香りがふわっと立ちのぼってくる気がします。今夜なら、かぼちゃの煮物やローストしたかぼちゃと合わせてみるのも、ハロウィンらしくて楽しいと思います。

選ぶときのヒント

お店では「オレンジワイン」のほか、「スキンコンタクト」「アンバー」といった言葉がラベルや説明に書かれていることが多いです。最近は日本でも、甲州などのぶどうを使ったオレンジワインが造られているので、最初の一本は身近な日本のワインから選んでみるのもおすすめです。

渋みのあるワインは、開けてから少しずつ味わいが変わっていくのも面白いところ。一度に飲みきろうとせず、一杯ずつゆっくり、変化ごと楽しんでみてください。

おわりに

色も、造り方も、歴史も、ちょっと意外な一面を持ったオレンジワイン。赤でも白でもない「もう一つの選択肢」を知っておくと、ワイン選びがぐっと楽しくなります。Aroma & Relax Lab. のワイン会でも、いつか皆さんとグラスを並べて、赤・白・ロゼ・オレンジを飲み比べてみたいと思っています。

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